農用再生紙カミマルチ
畑用カミマルチ®
- 地温抑制
- 回収不要
- 雑草抑制
水稲用カミマルチを開発後、当社では畑用についても共同研究を行ってきました。そして、製品化されたのが『畑用カミマルチ』です。除草効果は満足できる結果が得られました。また、収穫後鋤き込むことで土中の微生物により分解され、回収が不要となります。更に遮光機能を有していることにより、地温抑制効果が得られます。主に地温を下げたい夏野菜や、夏季に作り難い軟弱野菜等の作物に対し、有効な農用資材として大きな期待が寄せられています。
『畑用カミマルチ』の原材料は古紙です。カミマルチを畑作で使用する場合、水稲用とは異なり乾燥・湿潤状態を繰り返します。これにより、紙マルチは縮んでしまいます。当社では独自技術の開発により、縮みによる弊害を防ぐと共に紙に柔軟性を与え作業性の向上を図りました。
特徴1.地温抑制(標準タイプ)・地温維持(黒色タイプ)
標準タイプのカミマルチは、グラフ1のように、夏季に地温抑制効果(約5℃)があり、地温を下げたい夏野菜に適しています。更に、晴天時の昼間と夜間の地温差を抑えることができます。
また、黒色カミマルチは、グラフ2のように、裸地と同程度の地温を維持することができます。
特徴2.除草剤と同等の除草効果
畑用カミマルチは遮光率を90%以上有していることにより光合成を阻害し、雑草を抑制します。ただし、分解は地際部分より進行していくことから風を巻き込んでしまうことがあります。そのため、路地栽培では特に風対策が必要となります。(施設栽培での使用がベスト)
特徴3.生分解により回収処分が不要
畑用カミマルチには、土中の微生物により分解されるという特徴があります。畝肩、土寄せ部分より分解が徐々に進行し、最終的に展頂部の分解となり、収穫後、土中にすき込むことで全面分解となります。そのため、ポリマルチのような回収して処分する必要がありません。
特徴4.通気性による結露防止効果、苗やけ防止効果
カミマルチは、通気性があり、結露を抑制します。また、ポリ系のマルチでは、晴天時、マルチ表面が高温になりますが、カミマルチは熱の反射等により、マルチ表面が高温になりにくく、苗やけ防止効果があります。 また、蒸発するときに気化熱を奪っていきますので、これが夏季の地温抑制効果となって現れていると考えられます。
取り扱い注意点
- 取り扱い時・保管時は、水濡れに注意して下さい。
- 雨の多い時期には、降雨によりシート面の崩壊が発生する場合があります。
- 地際の腐食により破れが発生し、風に吹き飛ばされる場合があります。
(シート面の崩壊・地際の腐食の状態は、気象条件や土壌条件により異なります。) - 風で飛ばされる恐れがありますので、対策が必要です。
例)
- 目の粗いネットをかける
- ビニールテープでとめる
- マルチシートの裾を二重折りにして覆土する
- パイプ等でマルチを押さえる
- マルチの上は、破れるので歩かないで下さい。
- 雨天や強風時の展張作業は控えて下さい。
商品規格
畑用カミマルチの規格[標準・黒色]
*20m巻は3本単位の発送となります。
畑用カミマルチ(有孔品)の規格[標準・黒色]
*受注生産につき、納期の確認をお願いします。